法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍『表現者のための憲法入門』(志田陽子著)

H・O

 

 憲法の入門書です。書名に「表現者のための」とありますが、けっして特定の人に向けたものではなく、「精神的自由と人身の自由」、「経済活動の自由と社会権」、「国民の主権と国家の統治」、「国際社会のなかの日本国憲法」という憲法の基本的内容をひととおり学べる内容になっていて、全体としてコンパクトにまとめられています。
 同時に、まさに「表現者のための」解説を重視していることはこの本の特長でしょう。たとえば、表現の自由が他者の人格権と衝突する問題を、名誉権、プライバシー権、肖像権・パブリシティ権、著作権との関係、青少年の発達・発展の権利との関係、などに整理し、その考え方を示しています。また、性表現に対する規制、差別表現・ヘイトスピーチの問題も項を設けて解説しています。
 こんにちの表現者は、けっして文筆家や芸術家だけではありません。たとえばブログを書いている一般市民など、いまや誰もが表現者といえる時代になっています。何かを表現する権利を持ち、いろいろな表現を通じて知る権利を持つ、いまを生きる者が表現の自由の意味を学び考えておくことはいよいよ大切になってきています。
 本書の特長には、表現の自由をはじめとする国民の権利に関わる国家のあり方、そもそも国家とは何か、ということを読者が具体的にイメージできるよう工夫していることもあります。具体的には実際に本書を読んでいただきたいと思います。
 著者の志田教授は美術を学ぶ学生たちの憲法を教えています。また、重要な表現活動である映画を素材にした『映画で学ぶ憲法』の著者です。本書には表現の自由への思い入れと深い洞察が込められていると思われます。

【書籍情報】
2014年4月、武蔵野美術大学出版局から刊行。こちら。著者は志田陽子・武蔵野美術大学教授(憲法学)。定価は2,000円+税。

<法学館憲法研究所事務局から>
本書の著者・志田陽子教授は以前当サイトで「憲法を知ることは、リアルと普遍の間を何度でも行き来すること ―『映画で学ぶ憲法』」と語ってくださいました。こちら
また、「シネマDE憲法」のページで次のように映画の紹介をしてくださっています。
映画『アメイジング・グレイス Amazing Grace』
映画『ミシシッピー・バーニング(Mississippi Burning)』
映画『大統領の執事の涙 The Butler』
映画『アミスタッド Amistad』
映画『MAX アドルフの画集』


 

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