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憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍『「この国のかたち」を考える』

H・O

 

 本の帯に「憲法論議の前に 日本の『国柄』について、人々はどうイメージしてきたのか?」とあります。憲法についての議論が喧しく(かまびすしく)なっている中で、「この国のかたち」、日本の国柄というものを改めて問い直してみることが大事ではないかという問題意識から編まれた本だといえそうです。東大で開講された、「この国のかたち」に関わる連続講座での、法学、政治学、歴史学、社会学などの教員の講義内容が収録されています。
 
 宍戸常寿・東大教授(憲法学)は「この国のかたち」と憲法との関わりについて述べながら、アメリカとドイツにおける憲法の制定・改正と運用のポイントを整理し、日本における憲法の運用のあり方を問題提起しています。日本国憲法に大きな影響を及ぼしたアメリカ憲法、第二次世界大戦で日本と同様に敗戦国になったドイツの憲法(基本法)の改正や運用から教訓にすべきことを学ぶことができます。
 
 この本の編者である長谷部恭男・早大教授(憲法学)は国家というもの、憲法というものの意味を根源的に問いながら、現在安倍政権による集団的自衛権についての解釈変更を強く批判しています。平和主義と立憲主義に関わっての自説の部分にはいろいろな評価があるでしょうが、集団的自衛権行使容認の閣議決定の誤りについての分析は説得的です。
 
 この本には天皇制をめぐる問題、平和主義をめぐる問題などに関わる講義録なども収載されています。読者の中には、必ずしも同意できないと思う部分もあるでしょうが、それは自分の考えをより突き詰めて整理していくに際しての刺激を与えてくれるものだと思われます。

【書籍情報】
2014年11月、岩波書店から刊行。長谷部恭男編。定価は1,900円 + 税。

<法学館憲法研究所事務局から>
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