法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍『憲法のこころに耳をすます』

H・O

 

 日本国憲法施行50周年の日=1997年5月3日に刊行された、少し古い本ですが、こんにちにおいても日本の戦後の歴史と憲法の意味を考えさせてくれます。
 日本は戦後、戦前の社会への反省をふまえた憲法を制定しました。しかし、日本はなお、「過ぎ去ろうとしない過去」(第一章)にいまなお引きずられています。戦後「『50年』のドイツと日本」(第二章)の比較はその姿と問題点を浮き彫りにします。そこで「『日本国憲法の50年』への視点」(第三章)が問われることになります。その際、日本国憲法は「平和を構造的に保障する憲法」(第四章)だということの再確認が重要となります。日本が「『過去の克服』のあとに」(第五章)進むべき道も考えなければなりません。「『政府の行為』を捕まえる」(第六章)主体として主権者が成長していくことが期待されます。
 著者・森英樹教授は話をこのように展開しています。
 過去への向き合い方についてのドイツの例は、戦後70年を迎えるこんにちにおいても、否こんにちにおいてはなおのこと示唆的です。日本が過去を克服する重要性は昨今の日中関係・日韓関係等をめぐる状況の中でいよいよ高まっていることを痛感させられます。そして、「過去の克服」後どうするのかを考える際、日本国憲法の平和主義の規定がその重要な指針になることが説得的に語られています。「憲法のこころに耳をすます」ということの大切さが伝わってきます。
 平易な語り口で綴られたコンパクトなブックレットでありながら、その内容は読む者の心に響くものとなっています。

【書籍情報】
1997年5月3日、かもがわ出版から刊行。著者は森英樹・名古屋大学教授(当時)。定価は571円+税。

<法学館憲法研究所事務局から>
 当研究所の「2015年憲法フォーラム」(PDF)第2回(7月3日(金))で森英樹教授が「戦後日本社会における憲法秩序を問う」(仮)と題して講演します。多くの方々にご参加いただきたいと思います。


 

[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]