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書籍『手塚マンガで憲法九条を読む』

S.K

 数多くの名作を遺し「漫画の神様」とも称される漫画家、手塚治虫氏(1928年〜1989年)。
戦争と平和をテーマにした多彩な作品群からベトナム戦争以降に描かれた、憲法九条に関わる珠玉の短編7編を収載した書籍。「九条の会」事務局長の小森陽一氏が各作品を解説する。
 1章には、手塚自身の体験から生まれた「紙の砦」、架空の設定で特攻隊や軍神を想起させる「ザ・クレーター 墜落機」、原爆症をテーマにした「やり残しの家」が収載され、やりきれない戦争の理不尽さ、戦争の本質が見事に描かれている。
 2章には、1967年ベトナム戦争の実態がようやく正確に報道されるようになった頃に発表された「ベトナムの天使」、三里塚新国際空港反対の運動を押し切って新東京国際空港が開港される直前に発表された「消え去った音」、PFLP(パレスチナ解放人民戦線)と「日本赤軍」がイスラエルによるパレスチナ人虐殺に対する報復奇襲作戦として行ったテルアビブ空港襲撃事件の1か月後に発表された「荒野の七ひき」、戦争記憶の風化に警鐘を鳴らす「1985への出発」が収載されている。
 現在でも全く色あせることのない手塚氏のメッセージはマンガから十分に伝わってきますが、小森氏の解説や巻末に掲載されている本書を企画した野上暁氏の「手塚治虫の戦争と平和」を読むことにより作品の時代背景や手塚氏の戦争体験や信念がわかり、作品をより深く理解することができます。
 憲法9条の改憲が進められようとしているいまこそ手塚作品を読み直し、子どもたちと一緒に戦争をめぐる現在の問題を考え、議論を深めるきっかけにしていきたい一冊です。

【書籍情報】2018年6月に子どもの未来社から刊行。著者はマンガ・手塚治虫 解説・小森陽一。定価は1500円+税。

【関連書籍・論文・HP】
 「法学館憲法研究所報」第17号


  

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