法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

憲法情報Now<憲法関連裁判情報>

 

イラクへの自衛隊派遣違憲訴訟―(1)名古屋訴訟について

弁護士 川口 創さん(名古屋弁護士会)

 去る4月14日,名古屋地方裁判所に「イラクへの自衛隊派兵差止め訴訟」の第2次提訴を行い,新たに全国から1101名の市民が原告に加わりました。

 2月23日の第一次提訴時の1262名と併せて,原告数の合計は2362名となりました。 

 毎日全国から新たな委任状が届く中,6月18日午後1時30分名古屋地裁での第一回口頭弁論期日に向け,真正面から勝負を挑むべく,奮闘しています。そして,第一回口頭弁論を盛り上げる一環として,6月12日にはジャーナリストの郡山総一郎さんと今井紀明さんを名古屋に招き,自衛隊派兵を考えるシンポジウムを開きます。

 また,7月7日には,イラク訴訟を「勝手に」支援してくれている名古屋の学生達が,伊藤塾の伊藤真先生をお招きし,憲法とイラク問題について考える企画を準備中です。

 この裁判は,イラク派兵の明らかな違憲性に憤った名古屋の弁護士達と,派兵反対の声を上げたいが,しかしなかなか上げる所がない「普通の市民」とが手を取り合って起こした裁判です。

 裁判の訴状では,イラク戦争の実態や自衛隊派兵の事実面等の分析に割き,自衛隊の派兵がイラク市民にとってどんな意味を持つのか,丁寧に分析しています(全て,解りやすいように「ですます調」で書いています)。そして,政府が主張する「人道復興支援」を担うには,隊員数などの面からも不適切で,装備や編成をみても実態は占領軍の一員だということを明らかにしています。

 その上で,かかる具体的な事実を,9条の持つ非戦の意味と結びつけ,これは「戦闘地域への武器使用の可能性を認めた派遣で,憲法が禁じた武力の行使にあたる」などと指摘しています。さらに平和的生存権の点を「戦争や武力行使をしない日本に生存する権利」として具体化して主張しています。

 そして,最後に憲法前文のことを書いた高校生の詩で訴状を締めくくっています。

 この訴状は,3月末に出版された「読む。書く。護る。」(大塚英志・角川書店)という本にほぼ全文を載せていただいています。

 当然のことではすが,この裁判は,パフォーマンスではありません。裁判で違憲判決を勝ち取るために奮闘するとともに,撤兵の声をより大きくしていく力にしていきたいと思っています。

 (訴状はHPからダウンロード出来ますhttp://www.haheisashidome.jp/

 

 
[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]