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憲法情報Now<憲法関連裁判情報>

 

イラクへの自衛隊派遣違憲訴訟―(3)
イラク派兵差止北海道訴訟(箕輪訴訟)

弁護士 佐藤博文さん(弁護団事務局長)

【1】
 2004年1月9日、石破防衛庁長官は、本道の旭川に司令部を置く北部方面第2師団を中心とする陸上自衛隊先遣隊に派遣命令を出し、続いて同月26日に本隊(約 600名)に派遣命令を出した。本訴訟は、その2日後に提訴した(札幌地方裁判所 平成16年(ワ)第193号)。
 原告の箕輪登氏(80歳、医師)は、通算8期23年間、衆議院議員を務め、この間に防衛政務次官、衆議院安全保障特別委員会委員長、自民党国防部会副部会長、副幹事長などを歴任し、「専守防衛」の憲法解釈、防衛政策を体現してきた(1990年引退)。「タカ派」で鳴らした政治家である。
【2】
 箕輪氏は、湾岸戦争の掃海艇派兵の時から、自衛隊を日本国外に出してはならないと訴え続けてきた。自衛隊の任務はあくまで「我が国に対する外部からの武力攻撃が発生し事態または武力攻撃が発生する明白な危険が切迫していると認められるに至った事態に際して」(自衛隊法第76条1項)防衛出動することにあり、かような「事態」がないのに海外で武力行使することは絶対にあり得ない、日本の外交は血を流さないものでなければならないとして、強い危機感と使命感の下に、提訴を決意した。イラク戦争における日本人被害者は5月末までの時点で9名に及んでおり(外交官ジャ−ナリストら4名死亡、5名人質)、箕輪氏の危機感は現実のものとなった。
【3】
 本訴訟には、北海道内の約420名の弁護士のうち、109名が原告代理人に名を連ねた。道内弁護士の実に4分の1を越える数である。
 本訴訟は、自衛隊の海外派兵に反対することのみを一致点にしている。従って、自衛隊違憲、日米安保反対の立場の人と、自衛隊合憲・日米安保賛成の立場の人とが、一緒に取り組むことを基本目標としている。
 第1回弁論が3月29日に、第2回弁論が6月14日に行われた。第3回弁論(8月23日午後4時)、第4回弁論(11月1日午後3時)も決まっている。
 訴状をはじめ、裁判の内容は全て本訴訟弁護団のホ−ムペ−ジに掲載されているので、是非ご覧頂きたい。

メールアドレス  iraq@hg-law.jp

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