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憲法情報Now<憲法関連裁判情報>

 

難民訴訟―(1)難民とは

I.M.記

 みなさんは、日本にも難民の人たちがいることをご存知でしょうか? 難民問題とは、日本には関係のない、どこか遠い国の出来事だと思われてはいないでしょうか?
 難民は、日本にも存在しています。そして、毎年、難民だとして日本にやってくる人たちはいるのです。彼らは、日本政府に対して庇護を求めています。彼らの声は切実です。

「国や家族と離れるのはつらい。でも、生きたい、その希望を持って来た」
(朝日新聞2003年1月20日)
「わたしたちは、アフガニスタンじんです。このくに、ニポンに、われわれがじぶんのミをまもるために、アフガニスタンからにげてきました」
(朝日新聞2002年1月19日)

 こうした想いをもった人たちを保護するための法体制は、国際的にはある程度確立されています。難民条約(「難民の地位に関する条約」)と難民議定書(「難民の地位に関する議定書」)という2つの条約があります。これらは、どちらも国際難民法の根本をなす重要なものです。2つの条約は、一体となって、@難民の定義、A庇護国における難民の法的地位、権利および義務、BUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の任務の遂行に協力する国家の義務といった3つの課題を扱っています。これらの難民条約・難民議定書によると、難民とは、次の要件を満たす人のことをいいます。

次のいずれかの属性を理由として迫害を受けるおそれがあるという十分に
理由のある恐怖を有すること
− 人種、宗教、国籍、特定の社会的集団の構成員、政治的意見
国籍国の外にいること
迫害を受けるおそれがあるという恐怖を有するために、その国籍国の保護を受けることまたは国籍国に帰ることができない、またはそれを望まないこと

 日本には、これまで、ビルマ(ミャンマー)やトルコ、イラクなどから、民族的(たとえば、クルド族やロヒンギャ族)、政治的意見あるいは宗教的な理由による迫害から逃れてきた人たちがいます。また、同性愛が死刑になるイランから庇護を求めてやってきた人もいます。そして最近では、アフガニスタン人の人たち(ハザラ族)も多いです。しかし、彼らの多くは、難民として認定されていません。さらには収容されることもあります。そこで、彼らは、「収容されるのはおかしい」、「難民不認定処分はおかしい」として訴訟を起こしています。

(法学館LawJournal2003年8月7日配信号より転載)

 

 
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