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憲法情報Now<憲法関連裁判情報>

 

『学校に言論の自由を』裁判(8)

2010年9月20日

以下、「土肥元校長の裁判を支援する会」のご了解を得て、そのブログに掲載された情報を転載します。(法学館憲法研究所事務局)

第8回口頭弁論の報告

第8回口頭弁論 ==

 9月2日(木)午前10時より第8回口頭弁論が東京地裁527号法廷で行われました。
 連日の残暑のきびしさにもかかわらず、この日も傍聴席は満員でした。  
 
当日の審理
 ・原告側(土肥側)人証申請の提出 
 ・被告側(都側)人証申請の提出  
 ・進行協議の日程打ち合わせ     

 進行協議(双方の証人決定と今後の審議日程確認)は11月1日になりました。
 その時に次回の口頭弁論の期日も決まります。進行協議において原告側(土肥側)は、当事者以外3名の同席を認められました。


報告集会(於弁護士会館5階)==

1.吉峯弁護士の解説 

 これまで双方の主張を述べた書面を出してきたが、今日はその主張を裏付ける”人”の証拠(人証)の申請をした。こちらからは13人(被告都職員4人、教育評論家、元校長や教員など5人、生徒やPTAなど4人)。 

 東京都の方は6人の申請があった。うち2人は原告からも証人申請をしており重なっている。
 最近は陳述書提出が主流になって、陳述書をもって主尋問にかえる代わりに反対尋問の時間を多くとる傾向がある。こちらからは120通以上の陳述書を出した。向こう(都側)からはまだ陳述書が出ていない。

 11月1日の進行協議で証人の決定と尋問事項の確認、今後の審議の期日を決めていく。
 当方としては来年3月くらいの口頭弁論終結を念頭において進めたい。
 運動と訴訟を関連づけながら、東京都の教育を変えるために皆さんと共に頑張っていきたい。

2.高橋弁護士の解説 

 今日、生徒や保護者の方からの肉筆の陳述書122通を提出した。これを読むだけでも土肥先生が非凡な先生だということがわかる。
 裁判所もこの先生が何で不合格なのかと思うはずの有力な証拠だ。
 すでに色紙を証拠として提出しているが、陳述書は土肥先生が慕われている具体的な理由を示す資料で、あらためてすごい校長先生だと感じた。最終準備書面でも引用していきたい。

3.土肥元校長の話

 今日はどうもありがとうございます。おどろいたのはこちらが申請した証人9人を都側が「必要ない」と全員拒否したこと。教育の裁判で生徒の声を聞かないでどうする。

 証人になるのは大変なことで、多くの方が証人に立ってくれて本当にうれしかった。

 その一人、全日制の先生には僕が法令順守であることを証言してもらいたい。定時制の先生には僕が個別的職務命令を出していないことを証言してもらうつもり。生徒(全国大会に進出したときのサッカー部キャプテン)には僕がどういう校長だったかを証言してほしい。きっと絶好調(校長?)と言ってくれるだろう。保護者には僕がPTA活動に対してどういう姿勢だったかを。
 中立的立場の学校連絡協議会の人が評価してくれたこともうれしい。都立高校元校長も、「都教委が校長にどれほどひどい圧力を加えているか」を証言してくれる予定。教員の2人には、業績評価の指導と職員会議での採決禁止に関連して学校の実態を証言してもらいたい。

 被告都職員の証人は「米長教育委員が来る」と言った張本人と、非常勤教員採用試験の面接官だったが、拒否された。
 最後に尾木先生。尾木先生の「校長が色紙をもらったことにジェラシーを感じた」発言に「ヤッタ!」と思った。

 僕のためにいろいろな人が力を貸してくださることをうれしく思う。今後ともよろしく。


質疑応答(抜粋)

Q1:都職員が、現職時の土肥先生に対して言ったことを「言ってない」と証言したら、偽証罪になるのではないか? 

A1(吉峯):民事裁判は偽証だらけ。裁判所も承知の上で証人の言うことを全部本当だとは思っていない。しかし、ウソをつきとおすのは意外に難しい。そこに反対尋問の意味がある。主尋問でウソがあったら、反対尋問でその矛盾を突く。裁判官はそれを見ていて、全体で真偽を判断する。私の経験では、裁判官は意外によく見ているというのが実感だ。 
 しかし裁判員裁判になると、事実認定や量刑判断に世の中の傾向が反映されやすくなる面はあるのかもしれない。


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