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憲法情報Now<憲法関連裁判情報>

 

『学校に言論の自由を』裁判(9)

2011年4月18日

以下、「土肥元校長の裁判を支援する会」のご了解を得て、そのブログに掲載された情報を転載します。(法学館憲法研究所事務局)

3月17日 証人尋問報告    527法廷 10時〜16時50分
*各証人の肩書はすべて当時のものです

1.小山利一証人(教育庁中部学校経営支援センター副参事)に対する尋問

宣誓のあと、被告指定代理人より、小山氏の提出された陳述書の内容についての主尋問がありました。当時の役職(指導部高等学校教育指導課主任指導主事)、その役職の仕事内容、について明らかにされた後、文化祭における展示物の問題と、業績評価の問題の2点についての尋問が行われました。そのあと、主として高橋弁護士、そして要所要所で吉峯弁護士、また最後に土肥先生ご自身による反対尋問が行われました。

A 主尋問
・文化祭における展示物の問題
被告指定代理人による質問に答えての小山氏の説明・・・平成17年11月の校長連絡会の前に、或る都立高の文化祭の沖縄戦についての展示について、中立性に欠けるという都民の指摘があったので、公立校が、文化祭の展示物において、一方的な考えを示すのはそれを見る外部のひと、都民、また生徒に対して問題であり、公立校においては、公正中立が大切であるから、いろいろなものの見方がありうる問題については、校長は、事前に見て、中立性を保つため、補足的説明を加えるなどの必要があるという趣旨の説明を11月の校長連絡会において行った。この説明は、事前に準備された説明原稿を読み上げたものであり、読み上げる際の省略はなかったとおもわれるが、読み上げた内容については5年4ヶ月も前のことであり、はっきり覚えていない。

被告指定代理人の質問: 説明の際、校長から質問はあったのか?誰からで、どんな質問だったか?
小山氏:土肥先生から質問があった。「これは検閲にあたるのではないか?裁判になったら勝てるのか?」という内容であった。
—どう思ったか?
小山氏:びっくりした。これが検閲にあたるとは思っていなかったので。
—撤回したのか?
小山氏:していない。これは教育上の話であり、生徒の表現の自由の制限であるとは思っていなかった。
—他の職員の反応は?
小山氏:特に土肥先生の指摘について問題として受け止めていなかった。

・校長による教職員の業績評価問題 
被告指定代理人による質問に答えての小山氏の説明
 業績評価制度は、校長による絶対評価であるが、学校経営支援センターが、校長のする教職員への業績評価に対して校長にヒアリングをしたり、調整するということを行っている。平成18年度から、5段階評価から4段階評価となり、また開示希望者には開示されるようになった。開示前と比べて、開示後は、CD評価が減少したので、適正な評価をするように求めたが、どのような学校でもCD評価を20パーセント以上つけるようにと言ったことはない。
—業績評価は、管理職以外のひとに伝えてもよい内容か?
小山氏:伝えてよいとは言っていない。
—業績評価の提出の仕方は?
小山氏:校長が業績評価を持参する。→ 個々の先生の業績について説明を受け、評価がふさわしくない場合、校長に再考を促す。校長には、訂正をする人と、訂正しない人がいる。訂正していなくても、受取っている。最終的には、校長先生の判断を尊重している。
— CD評価の少なさだけを理由に再考をうながしたことはあるのか?
小山氏:いいえ。
—平成19年度(平成20年3月11日の中部学校経営支援センターでの土肥校長へのヒアリングについて
小山氏:土肥先生が業績評価した何人かの先生をピックアップして、再考をしてはいかがですか、と言ったが、CD評価の割合の少なさのみで再考を促したのではない。平成18年からのヒアリングで、印象に残っていることとしては、土肥先生は、昇給推薦は、順番で行うと言っていたので、順番でやるのはまずいのではないかと話したということがあった。平成20年の業績評価を見て、業績の評価がぐるぐる廻っているような印象を受けたので、再考を促した。昇給推薦によって評価を上げたり下げたりはおかしいと思ったが、土肥先生は受入れずに翌日提出してきた。
—業績評価についての説明に関して
 小山氏:土肥先生他により、CD評価を20パーセント以上というのはどういうことかとの質問を受けた。
—土肥先生について
 小山氏:土肥先生は、メモを取らない。それでよく覚えていられるなあすごい記憶力だなあとおもったことがある。あるとき土肥先生の話の中で、会場と日時についての記憶違いがあったのでそれを自分が指摘した経験がある。

B 反対尋問
・土肥先生の教育実践について
高橋弁護士: 三鷹高校へはどのくらい行ったのか?
小山氏: 10回未満。
—土肥先生の教育実践を知っているか?
小山氏:知っている。朝、下駄箱のところに立って挨拶していると聞いた。また、サッカー部の生徒と練習したりとか、ジャージ姿で生徒とともに活動していたり、担任タイプの先生という印象。「よく(生徒の)名前覚えてますね」と言った記憶がある。
—1000名規模の学校で生徒の顔や名前を覚えているという例はほかにあったか?
小山氏:ない。
—それは校長の業績として評価されるか?
小山氏:わからない。
—土肥先生が非常勤教員採用面接試験を受けたが、それについて、都教委から土肥校長先生の業績について聞かれたり話したりしたことは?
小山氏:なかった。

・文化祭の展示への市民からの指摘についての質問に対して
小山氏:平成17年11月の校長連絡会の前に、都民から指摘がよせられたが、どこを経由してかは、知らない。それが「誰か」よりも、その指摘が「事実」かどうかを、調べる—誰からその指摘について聞いたのか?
小山氏:高指課長の高野課長。どこの都立高校の展示物かは、わからない。沖縄戦の何についてなのかも、わからない。わかっているのは、直接に受けた他の担当主事と思われる。—展示がどのような内容か、実際には、知らなかったのか?
小山氏:説明原稿を読み上げただけ。原稿は、誰が作ったのかはわからない。庶務担当が、合体させて資料を作り、それをもらい、読み上げた。
—展示の内容を取り寄せたり、確認したりはしたのか?
小山氏:知らない。確認の結果についても聞いていない。
—生徒が、どのような経緯で展示に至ったのか、知っているのか?
小山氏:知らない。他の生徒も、その展示物を見ることになるので、展示は公正中立、かつ多面的なものでなくてはならない。公立学校であるからさまざまな考えを展示すべき。
—指摘を寄せたのは、何人か。その人の立場は。指摘した人は、教育委員ではないのか。
小山氏:知らない。
—沖縄戦に関する公正で客観的な資料とは?
小山氏:何が公正で客観的かは自分にはわからないが、さまざまな学者の本があり、さまざまな側面があることを知るべきだと考える。
—そのような展示物があったら、校長はどのような措置を取らなければならないと考えているのか。
小山氏:校長が生徒に対して、その見解に至るまでの経緯として、議論があったことを捕捉するように指導すべき。または、校長自らが、異なる見解があるということを補足するべき。
—高指課は、展示物に対する指導はしたのか?
小山氏:したと思うが、担当でないのでわからない。
—「検閲」という言葉に、ほんとうにびっくりしたのか?
小山氏:ほんとうにびっくりした。
—学校が生徒の展示物について指導するというのは、デリケートな問題ではないのか?
小山氏:そうは思っていなかった。生徒への指導の問題だと思っていた。
—教育委員には、報告しないのか?
小山氏:しない。任されていると思っている。
—生徒の表現の自由に対する制限という意識はないのか?
小山氏:ない。

・業績評価問題
—校長会で、このことに関して質問は出たのか?
小山氏:毎回、校長先生方からあった。絶対評価といいながら、CDが2−3割という割合がなぜあるのかということを聞かれたと記憶している。わからないと回答した。
—守秘義務に関して
小山氏:校長連絡会の内容で、教職員に伝えるべき内容については、その旨、伝えるが、必ず申し添えているわけではない。人事関係でマル秘と書かれているのと書かれているものといないものがあるか、という問いについては、書かれているものを見たことがあるかどうか、よくわからないが、人事の個人情報については、マル秘だと思う。
—都教委は、業績評価の改正については、全職員に周知してきたのではないのか?
小山氏:リーフレットを作って周知した。ただ実際に理解しているかどうかを直接に聞いてみたことはない。
—業績評価の割合について、示してもらわないと「校長が困るから」ということだが、困るという声があったのか。
小山氏:聞いていない。
—ヒアリング時の土肥先生とのやりとりについて、
小山氏:上位の評価の数人、下位の評価の数人、中位の評価の数人、用務職員数人、計10〜15人くらいについて、説明を求めた。
—どこに納得がいかなかったのか?
小山氏:評価の理由として抽象的なことしか挙がらず、具体的な業績が上がらない部分に対して再考を促した。
—納得いかなかったのは何人くらい?
小山氏:覚えていない。複数いたことは、覚えている。
—土肥先生による業績評価は、再考を促されても変わらず、それをそのまま受取ったということだが、再度説明を求めなかったのはなぜか?
小山氏:調整者として助言はしたが、最終的には校長の評価を尊重した。提出時、「変わりませんでしたか」と聞いたが、「変えなかった」と言われた。
—土肥先生が「私は順番で昇給推薦をする」といっていたということについて
小山氏:過去2年の業績評価を見て、その傾向があるとみた。
—連続して昇給推薦をしたこともあるのを知っていたのか。
小山氏:知らない。

・平成19年度の定時制卒業式の個別的職務命令について
小山氏:個別的職務命令を出して下さいということで、三鷹高校へ行った。定時制では、信頼関係があるから、個別的職務命令を出さなくてもよいと土肥先生がいったことは記憶している。
—これは、守屋氏に報告したのか?
小山氏:記憶にない。
—土肥先生が個別的職務命令を出したと聞いたのか?
小山氏:記憶にない。
・反対尋問の終わりに
—憲法21条の検閲の禁止は知っているのか?
小山氏:知らない。
—検閲とはどのようなことだと考えているか。
小山氏:戦前の出版物の検閲のイメージ。

土肥反対尋問:業績評価の提出の際、無言で手渡したことを私ははっきりと覚えていますが、あなたは覚えていますか?
小山氏:覚えていない

2.加藤裕之証人 (教育庁学務部課長)に対する尋問
A.主尋問
・職員会議での挙手・採決の禁止の件について
加藤氏:通知文については、内容が固まった状態で前任者から引き継いだものであるが、内容については、十分把握していた。校長が決定すべきことが、職員会議の挙手による多数決で決まっていた実態があり、学校経営の適正化のために通知したものである。校長は、職員会議での挙手によらなくても職員の意見を聞くことは可能であり、職員会議は議論にはなじまないので、教職員がそれぞれの部署で議論を尽くし、その意見を各部署で吸い上げて最終的に校長が把握するというあり方が望ましいと考えている。

・投書に基づいての事情聴取について
加藤氏:事情聴取は、メモに拠れば、10月6日と24日の2回である原告は10月6日、23日、25日の3回であると主張している)。(6日には、最初新井部長から説明と投書の内容についての確認があり、そのあと、新井部長は退席した。2回目に新井部長より米長委員の件(三鷹高校訪問)での発言はなかった。高野課長、清水副参事もその通りの認識。投書についての事実確認をし、土肥先生は真摯に対応してくださったと記憶している。もし25日に都庁に来ているのなら、時間外であっても都庁に来る場合は旅行命令簿に記載すべきである。

B.反対尋問
・職員会議での挙手・採決禁止の件
高橋弁護士:内容については、関わっていないのか?
加藤氏:内容については、関わっていない。
—不適切な実態があったのは都立256校中の22校で、これらの学校では指導により是正されたのではないのか。
加藤氏:継続的に是正していったと記憶している。
—指導で是正できたのなら、256校全部に命令を出す必要はあるのか。
加藤氏:きちっと議論して、そのうえで校長に決定して欲しいという趣旨。以前の通知に職員会議における挙手の禁止はすでに含まれていたと理解している。職員会議はもともと校長の補助機関であるということから、都教委として目新しいことを通知したとは認識していない。
—他府県の事情については、知っているのか。
加藤氏:知らない。
—高橋史朗教授の「職員の意向を把握するための一つの方法として挙手させること自体に問題はない」という見解は、都教委の見解と、異なるのかどうか。
加藤氏:都教委の見解は、高橋教授の見解とは異なる。都教委は、意向を聞くための挙手も禁止している。

・投書に基づく事実確認について
加藤氏:10月24日に行われ、その日のうちにすぐに同席した2人にも確認を取り、記録を作成した。投書が来て、事実確認を行ったのは、この件1回だけである。
—新井氏が25日に加藤氏には知らせずに呼び出した可能性はないのか。
加藤氏:知りません。
—投書について
 匿名の情報で、単数によるのか複数によるのかもわからない。ワープロ書き、1枚の紙。ヒアリングの場で、高野、清水、新井、加藤4氏のそろった席で見た。
—勤務時間内の発言内容かどうかについては、書いてあったのか。
加藤氏:書いていない。
—米長委員のことは、投書に書いてあったのか。
加藤氏:書いてなかった。
—2回目の事情聴取は、何のためか。
加藤氏:米長氏(に対する批判発言)の件。
—その情報はどこから出たのか。
加藤氏:10月6日と10月24日の間に出た。
—新井氏には、いつ関わったかを確認したのか。
加藤氏:していない。
さらに、高橋弁護士、吉峯弁護士による反対尋問で
(問)「挙手で先生たちの意向を聞くのはなぜ悪いのか。他府県ではどこでもやっている」
加藤氏:「多数決は教育になじまない」
(問)「学校経営の責任者たる校長が必要と判断して挙手させると服務事故になるのか」
加藤氏:「場合による。服務事故にあたるかどうかは人事(担当)が判断する。」

土肥反対尋問:24日旅行命令簿に記載がないのに、勤務時間中、三鷹高校を離れて都庁にいたことになれば、服務事故であるが、私は服務事故になるのか?
加藤氏:私は判断できない

3.守屋一幸証人(高等学校教育指導課長)に対する尋問
A.主尋問
・平成19年度の定時制卒業式における個別的職務命令の件について
—取り囲んで脅迫、強要といった事実はあったのか。
守屋氏:ない。
—指導が把握されている限りでも6回あるが、なぜ回数を重ねたのか、
守屋氏:土肥校長の話が多岐にわたっており、真意を把握するためである。6回のうち都庁へ来てもらったのは2回であり、取り囲んだということはない。6回目は3月6日であり、4名で三鷹高校を訪問して指導した。卒業式の準備状況について確認したところ、定時制の副校長が「名前を呼びましたよね」といい、土肥先生は「そうかな」といった。そのため、実施要領を示し、職務命令を読み上げていたので、口頭による個別的職務命令を発出したと理解した。個別的職務命令とは、個々の職員が自分は何をするのか、職責を具体的、明確に認識させるものと理解しており、職員会議で口頭で発出されたものであっても個別的職務命令とみなした。これに対して、土肥先生は、文書によって発出されるべきものが個別的職務命令であり、口頭によるものは包括的職務命令であると考えておられるようであり、その点で行き違いがあったものと考える。ただ、個別的職務命令は文書で出されるのが通常です。三鷹高校の卒業式にテレビ取材が入るという情報については、生徒の個人情報、肖像権の保護の問題と、式典の雰囲気をそこねないようにという配慮から指導を行った。土肥先生は、神津島での経験から、個別的職務命令を発出することでかえって卒業式が適正に行えないこともありうるとしていたが、これに対しては、迎合することなく職務命令だからということで適正に行うようにするべきであるといった。

B.反対尋問
・平成19年度の定時制卒業式における個別的職務命令について
高橋弁護士:平成19年度三鷹定時制卒業式においては、包括的職務命令と、個別的職務命令の両方がそれぞれ発出されたという認識なのか。それはいつ発出されたのか。
守屋氏;両方が発出されたという認識。包括的職務命令は、平成20年2月21日の職員会議で発出されたと理解している。
—個別的職務命令も同じ日なのか。
守屋氏:同じ日である。
—2回目、1月25日の指導の際、書記の役割分担の人は同席しなかったのか。メモをとった人はいなかったのか。
守屋氏:書記の役割分担の人というのはいなかったが、それぞれがメモをとっていた。集まってメモを作成するということはしていない。1回目の1月22日は、土肥先生の話を聞いた。25日は土肥先生の話を聞き、個別的な職務命令の発出が必要であると指導した。その理由は、実施要領だけでは、自分の職務がわからないからである。
—(個別的職務命令の項目を示して)書面で示さないとわからない職務とは、どれのことか。当り前のことばかりが書いてあるのではないか。
守屋氏:職務として命令されたのか、教員としての一般常識としてすべきことであるのかの区別が困難であるということである。
—個別的職務命令を発出せずに卒業式を行うことの「他校への影響」とはどういう意味か
守屋氏:個別的職務命令を出された教員は校長から信用されていないのかということになり、信用されている、されていない、の区別が生じることへの懸念である。
—他校でも個別的職務命令が発出されなくなるという懸念ではなかったのか。
守屋氏:(信頼関係にもとづいて個別的職務命令を発出しないという仕方は)事前に国旗国歌に対する考え方を個別に確認することになり、思想良心の自由へのプレッシャーになるのではないかとの懸念ならばあった。それは職務命令に従うかどうかということとは異なり、国旗国歌への考え方を問うことになるのではないかという懸念を、自分は示したつもりである。
—平成20年2月28日の指導内容について
守屋氏:個別的職務命令の件。他の人の内容については、記憶にない。
—当時、なぜ土肥先生が教員に個別に意向を聞こうとするのか、その理由を聞いたことはあるのか。
守屋氏:不起立の教員がいなければ、文書による発出をしない、ということだと聞いていた。これに対し、職務命令の発出前に聞くのは教職員にプレッシャーを与えるのではないかと話した。
—不起立について、個々の教員への懸念はあったのか。
守屋氏:そうした情報や懸念は持っていなかった。
—「あらゆる場合」「万全」とはどういうことか。
守屋氏:反することが起らない、また反した場合に、反しているという自覚の確認が出来るということである。
—それは裁判対策でもあったのか
守屋氏:はい
—包括的職務命令だけでは「困る校長」がいると伝えたということだが、その場合にはその校長は個別的職務命令を出せばよいので、困る校長などないないのではないか。
守屋氏:この場合、文書で個別的職務命令を出す学校では職員が信用されていないということになることを懸念した。
—個別的職務命令を発出しないほうがより学校経営に資するのだという説明は、土肥校長はしなかったのか。
守屋氏:記憶にない。ただ、信頼関係があるので、出さない、ということは、何度も耳にした。
—2月20日は、5人で対応しているが。
守屋氏:口頭での命令ということを、土肥先生がたびたび言っていたので、それについての指導。推測になるが、他の人の指導には、挙手採決の禁止への理解を求めるという件があったようだ
—2月28日も指導内容は同じなのか。
守屋氏:2名の職員が、卒業式の準備状況の確認のために行った。職員会議の記録があいまいであるとの指摘があった。3月6日には、4名で、行ったが、同行したのは、個別的職務命令の発出を自分自身で確認するため。
—個別的職務命令をひとつひとつ読み上げたと言ったのか。
守屋氏:そうは言わなかった。
—式場内の人については、1、・・・2・・・というように読み上げたのか。
守屋氏:一言一句読み上げたと土肥先生が言った。
— 1枚だけか、13枚全部か。
守屋氏:私が記憶しているのは、3種類。
—そのうち2種類については全部読み上げたといったのか。
守屋氏:そうではなく、職務命令について、「式場内の人は・・・・司会の人は・・・」ということ。ひとりひとり氏名を読み上げたとは言っていない。定時制副校長が、「式場内の人は、「・・・さん・・・・さん」というふうに言いましたよね」、と土肥先生に言い、土肥先生は「そうかな」といったが、これを、自分は、肯定と受け止めた。
—常識でもわかっていることを、職務命令として出しているのは、処分の準備ではないのか。
守屋氏:私はそう認識していない。

土肥反対尋問:口頭による個別的職務命令もあると、校長会で説明はしたのか。
守屋氏:していない。
土肥反対尋問:私が定時制に口頭による包括的職務命令を出した職員会議にあなたはいましたか?
守屋氏:いません。

*傍聴人のメモによるもので、必ずしも正確な内容ではない可能性もあります。  

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