法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

憲法情報Now<憲法関連裁判情報>

 

東京大気汚染公害裁判

弁護士 大江京子さん(東京弁護士会所属)

 気管支ぜん息等の患者と遺族が、国・首都高速道路公団・東京都・自動車メーカー(トヨタ、日産、三菱、日野、いすゞ、日産ディーゼル、マツダの7社)を被告として、損害賠償請求と自動車排出ガス(NO2・SPM)の差止めを求めていた裁判(東京大気汚染公害裁判)で、2002年10月29日、東京地方裁判所は、現在進行形の自動車排ガス大気汚染の深刻な現状に目をつぶり、現に被害に苦しむ多くの患者の救済を拒否した極めて不当な判決を下しました。

 東京の原告のみならず全国の公害患者が自動車公害の根絶と被害者救済の大きなはずみとなることを期待して待ち望んだ司法の判断は、結果として先送りされました。1次判決の誤りはいずれ克服されることは間違いありません。しかし、次の判決までにはまだ時間がかかります。その間、深刻な被害状況をこのまま放置しておくわけにはいきません。自動車公害の現状と被害者の急増は待ったなしで進んでいるのです。

 東京都の学校統計によれば、中学1年生の男子では7パーセント近い生徒が気管支喘息を発症しています。児童生徒の気管支喘息発症率が増加しているのは、全国的に見られる傾向であり、ディーゼル化が進んだ時期と符合します。東京をはじめとする大都市では、その増加率も驚異的です。(例えば大阪市では、1975年当時と比較して7倍となっています。)

 3月20日、21日の2日間、早稲田大学で青年法律家協会主催の人権交流集会が開催され、21日午前10時から早稲田大学西早稲田キャンパス14号館101号教室で、大気汚染分科会が開かれます。自動車公害をストップさせ、東京、そして、世界にひとつだけの青空を取り戻すために、今、私たちは、何をすればよいのか。大気汚染公害問題は、けして過去の問題ではなく、今まさに拡大し続ける現在進行形の公害問題であること、しかも、東京で暮らす私たちの誰もが、ぜん息発症の危険と隣り合わせで暮らしていることを、この分科会を通じて是非、多くの方に知って頂き、ともに考えていきたいと思います。多くの皆様のご参加を願い致します。
(問合先 e-mail)

(法学館LawJournal2004年2月19日配信号より転載)

 
[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]